私は、過去にない衝撃を受けてしまいました。
ー4月16日から19日までの4日間、KRAFTWERKのライヴに参戦してー
もともともちろん大好きだったけれど、もうそんなものじゃなくって。
思い出して泣きじゃくっているか、ありがたみが振り切ってしまってため息をついているか、反省してへこんでいるか…。
4日間のライヴを終えて、見えない包丁で滅多刺しにされてしまったような私がいます。
ずーっと考えて、考えれば考えるほどに彼らの愛情の深さに感謝の気持ちが止まらなくなるのです。
前回来日までのライヴは最終日にアンコールや挨拶があったり、撮影の許可が出たり、立ち見方式だったりだそうで。
今回は厳しく撮影禁止、着席鑑賞、完全にやりきってのアンコール無し。
ファンクラブも他のコンテンツもほとんど無い。
でも、何百人出待ちが待機しようとも笑顔でサインに応じてくれて…平等にスムーズに対応したいから、1人1つだけ、握手はダメね。って。
彼らはただ、いい音楽を最高の環境で聴いて欲しかった、届けたかった。そう勝手に解釈すると、感謝の気持ちが溢れて止まらないんです。
「いい音楽を届けたい」
口にするだけなら簡単だと思います。
72歳になっても当たり前のように目の前でそうあってくれて、更に進化し続けて。
不安にさせない、むしろ叱っては背中を押してくれているような、そんな4日間でした。
ファンでいられることがこんなにも幸せで誇りに思えて、どこまでも夢中にさせてくれる…。
ここまでの感覚は初めてでした、嘘は付けません。
ごめんなさい。
もし、彼らの音楽に出会ったばかりの4年前にこのライヴを体験していたとしたら、わからなかったことがどれだけあっただろうか。
まだまだ未熟者ですが、自分なりの吸収力が備わった耳で聴けたこと、感じられたことが何よりの幸せでした。
成長と共に、昔はよかったと思っていた音楽が聴けなくなってしまう。
実はものすごくグルーヴが悪かった、歌心がなかった、音色に愛がなかった。
これがどんどんと増えてしまう。
本当の幸せってなんだろう、とまで考えることも増えてしまう。
本物の素晴らしい音楽に出会った時、初めて本当の幸せを実感したような気がしました。
こんなに幸せな気持ちは、今までにないかもしれません。
歳をとると共にリズムは遅れ、ピッチが下がってしまうことは人間仕方ないこと…なはずですが、彼らは全くそんなことはありませんでした。
最高のグルーヴを生み出す72歳。
1音1音があまりにも美しすぎるスピーチシンセ、音色もミックスもシンプルな故に実現可能な圧力とサウンドの厚み。
軽快で心地よい横ノリ、ずっしり深い縦ノリ、自由自在なリズムコントロールはどこまでも思うままで。
思い返すほどに出会えたことへの感謝、この時代を共に過ごすことが出来ている幸せ、尊敬の想いが溢れてしまって、ため息と涙が止まらない時間が続いています。

1日のうちで一番向き合う時間の長い、大切な私のMacBookAir。
この子と一緒に、もう一度気持ちを改めて進んでいきたいと思いました。
たくさんの感動をありがとう、KRAFTWERK。
ラルフたちの思いに恥じないような生き方を、私もしなければなりません。